社長の戯言 part16 ~宮崎での出会い~
社内社外それぞれからの反響が次第に大きくなってきたことでなんかすごくプレッシャーを感じている社長です。
だが私は期待に応えるべく、執筆に励みますよ。
またまた話は脱線するんですけど、皆さんは車の免許って通ったか、合宿かどっちですか?
僕は18歳の頃友達と3人で宮崎まで合宿免許に行き免許を取ったんですが、そこでちょっとした出会いがあったんですね。
というのも、僕だけAT限定で、他2人はミッションだったので、2日間講習が少ない僕は一人遅れて関西から宮崎に旅立ちました。
空港から教習所に向かうバスで、僕入れて10人くらいが乗っていたんですが、女子が多数で男子は2人だけだったんです。
せっかく男子2人だけだし、これから2週間同じ教習所に通うので、声をかけてみました。
そしたら、何とまさかの生まれた日が1985/11/11という全く同じ日。こりゃスゲーなと思いながらも、「ということは占いとか運勢、なんなら性格とかも同じってことだよな?」と思いながら、同い年っていうこともありすごく仲良くなりました。
とりあえず適正テスト的なものがあって、シュミレーターで疑似運転を体験するんですね。と言ってももう20年前だし、宮崎だし、なんかファミコンの魔界村くらいの画質とカクカクした動きのシュミレーターなんですよ。とりあえずスタートして、ゲームセンター感覚でやってたんですが、これがなんか難しくて、僕は何人もの高齢者を轢いてしまいました。
だってさ、スピードゆっくりの時は高齢者も杖をつきながらゆっくり歩くんだけど、スピードを2倍にすると高齢者も2倍のスピードで動き出すんよ。明らかに高齢者とは思えないスピードで横断歩道に突っ込んでくる高齢者を避けれるはずもなく事故多数。
結果、僕は「あなたはテクニックはあるがスピード狂であり自分の運転技術に酔いしれてしまうタイプで、一番交通事故を起こしやすいという評価をいただきました。誰がHYDEや。
そんなこんなで僕には「なか爺」というちょっと年取っててぽっちゃりした教官がつきました。「君は危険だから一番厳しい教官をつけました」という説明と共に。
そして初めて教習所の中で車に乗った日、なか爺に、「ここの制限速度、何キロって書いてある?」と聞かれ「え?40キロですよね?」と答えると、なか爺は「じゃあここで今から80キロ出して」というので、「え?いいんですか?」と聞くと、「早く出して」というので、「
わかりました」と僕はアクセルを踏み込みました。
するとなか爺がブレーキをガンッと踏み込み、車は急停止。
「君、ここは40キロ制限だから80キロも出しちゃいかんよ」
「?????」
「君は隣の人が80キロ出してって言ったら出すのか?そういうところが危ないんだ」と言われました。
えーと、誰か暗殺者のお知り合いの方はいませんか?依頼したい人がいます
というのは冗談ですが、そんなもん初めて車に乗った日に隣にいる先生から80キロ出せって言われて、いいんですか?って聞いてそれでも早くしてって言われたら誰でも出すやろがい!
ってことで『大人は理不尽』という言葉を初めて身をもって体験した18歳の社長でした。
(最終的にはなか爺はめっちゃいい人だったヨ)
んで仮免許のテストの日。
生徒1人が運転、隣に教官、後部座席にほかの生徒2人という4人体制でテストを行うんですが、行きのバスで出会った同じ日に生まれた男子が運転する車の後部座席に乗ることになりました。ちなみに教官はなか爺。
「やっぱりおんなじ日に生まれたし、君もスピード狂?」って聞いたら「いや、僕ビビりで全然スピード出せないんだよね」とのこと。
へえ、と思いながらも彼が運転を始めると、本当にトロい。
40キロの道路を15キロとかでチャリンコに抜かれながら走ってて、運転の姿勢ももはや緊張しすぎて肩が戸愚呂弟120%くらい盛り上がって運転してたので、なか爺が「遅いからもっとスピード出して」というと「あ、、!はい、、!!」と明らかに焦ってる様子でアクセルをこれでもかというくらい踏み込み、暴走。
なか爺が「ブレーキを踏んで!」というとさらにパニクって今度はトップスピードのままサイドブレーキを引いてドリフトしながら車は半回転し停車。
マジで死ぬかと思いました。
ってか俺と全然性格違うやん、ってかお前の方が本物のスピード狂やん。と思った18歳の社長。
すいません脱線の時間が長くなりました。
さて、シルバーリストで疲れ果てた社長も、最初はあんまり本気で仕事をしていなかったこともあり、初月の成績は月間2件。100人いるアポインターの中でも底辺でした。
バンド活動も他の仕事も掛け持ちしてのコールセンターアルバイトだったので、架電中にウトウトすることもしばしば。(みんなはウトウトしてたら頭からお水ぶっかけるぞ♪)
ウトウトしながら架電してるとき、実家の電話機の前に立ってる夢を見てて、電話がつながった瞬間実家の電話に出たと思って、寝ぼけて「はい!湯浅です!」って言ってしまいました。お客さんは「え?なんですか?」と不審がってるんですが、僕も「え?誰ですか?」って返してしまい、お互い「これは何の電話だ?」と戸惑うという謎の状況に。
そりゃかかってきた電話に出たら「はい!湯浅です!」って言われて、「え?誰ですか?」って言われたら、もはや怖いよね。
そんなこんなで、全然取れないし、同期はほぼ辞めたし、自分ももうやめようかなーと思ったわたくしですが、「このまま辞めたらあいつ取れないから辞めたんだ」とか「逃げた」と言われるのが嫌で、「よし。じゃあ本気でやって、結果出してから辞めよう」と心に決めて3か月目に臨みました。
そしたら、今までは俺にそんなに興味を持ってなかった人も、本気でやり始めた僕を見て、いろいろとアドバイスをくれたり、相談に乗ってくれるようになりました。
やっぱり、本気でやってる人とそうじゃない人って、周りから見てもわかるんだよね。
責任者だって時間は限られてるし、本気でやってるスタッフとなんとなくでやってるスタッフ、どっちに力を入れるかって言えばそりゃ前者だよね。
周りの協力もあり、半年後には部署で1位、全体でも100人中10位前後に入ることができるようになり、コールセンターへの意識が変わる社長。「やりがいあるし、みんな協力してくれるし、最近は自分を必要としてくれる人が増えて、さらにお給料も結構もらえる。いい仕事だな」と思い、そこから仕事はコールセンターでこれからも続けていこう、と決めた社長でした。