社長の戯言 ~パクられました~
ちょいと昔の話になりますが、社長はチャリンコで旅をするのが好きだったんですね。
11日間かけて四国一周(1000km)チャリで走ったこともあるくらいホンモノです。
そのきっかけになったのが、高校2年の頃に同級生らと一緒に夜中にガストでたむろっていた時、「なんかどっか旅に出たくね?」という話になり、35キロ離れた明石の時計台を目指そうということになりました。
確か6人くらい。みんな普通のママチャリで夜の国道2号線を爆走し始めたんですね。
2時間ほどチャリンコを漕いだあたり、明石まであと10キロほどのところで、パトカーに止められました。
まぁ未成年がママチャリで夜中1時に「うおー!」とか「いけー!マグナーム!」とか言いながらチャリンコで爆走してたらそりゃ止めますよね。
「何しているの?」
「青春しています!」
「いいねぇ。時間も時間だし、気を付けないとダメだよ。」
「はい!僕ら明石の時計台目指してるだけなんで!」
「とりあえずさ、念のため全員自転車の防犯登録だけ確認させてもらえる?」
「全然大丈夫です!」
勿論全員自分の自転車なので何の迷いもなく防犯登録確認をしてもらう。
さぁ、時計台を目指してまた進むか、と思ったその時。
「君、これ君の自転車じゃないね?」
なんと一人のチャリンコが、本人のものではないと。
「この自転車どうしたの?」
「爺ちゃんにプレゼントでもらいました」
「おじいさんの名前は?」
「○○です」
「でもこの自転車は君でもそのおじいさんのものでもないみたいだよ」
一同騒然。
そして自分のチャリンコでも爺ちゃんのチャリンコでもないと言われた本人も啞然。
明石の時計台を目前に、彼は一人パトカーで送還されました。
後日聞いたところによると、おじいちゃんがその辺に落ちてる?チャリンコを拾ってきて、「ほれ、これやるわ」と孫にプレゼントしたとのこと。
おじいちゃん、それ犯罪です。
一人仲間を失った悲しみを背負いながら、そこから1時間かけて時計台に付き、2時間半かけて帰宅した高校生の社長でした。
前置きが長すぎて本題に入れなかった。
おにぎり事件は次回に持ち越しです。