今回は、人生において大切な2つの軸についてお話をしていきます。
自分は、一つの会社、1つの仕事を貫き通す、というのは、もう時代遅れだと思っています。勿論、自分がやりたいことがその1つのみで、それでご飯を食べていけるなら別ですが、そういう人はほとんどいません。
結論からいうと、人生において大切な2つの軸は、天職と適職です。
天職と適職とは?
まず、天職と適職とは何かについてですが
天職:金銭面など関係なく、心からやりたいと思う仕事や趣味
適職:自分の才能、スキルを活かせるもの
簡単に言うとこのような意味合いになります。本来はどちらも職業を指しますが、今のご時世レゴ職人とか、サーフィンのプロなどもいるように、趣味と仕事の境界線はどんどん曖昧になってきているので、自分は趣味も天職のうちだと考えています。
やりたいことだけやるのは、無理
勿論のこと、やりたいことだけやって、天職だけで生きていけたら、何も言うことはないです。でも、多くの人が天職だけで生きていくことはできませんし、実はやりたいことの中にも、「やりたくないこと」も必ず含まれていて、そういう意味では天職と適職というのは完全別物というわけではなく、リンクしていると言えます。
例えば、YouTuberって、やりたいことやって、ただ楽しそうに稼いでるように見えますよね?ライブをしているアーティストを見てたら、気持ちよさそうに歌っていて、楽しそうですよね?
でも、YouTuberも、動画の構成を考えたり、台本を作ったり、動画編集やサムネ撮影、YouTubeの動画説明欄の文章を考えたり、、その作業のすべてが、楽しいと思えることではなかったりします。
アーティストなどの表舞台に立つ人もそう。スポットライトを浴びている姿を見ていると、輝いて見えるし、楽しそうに見えますが、その裏には地道な基礎練習、体力付けの為のランニング、SNS発信などを行っていて、寝る間も惜しんでやらなきゃいけないことをやっていたりします。
結局、本当の意味でやりたいことだけやるっていうのは、基本的には無理だと思ったほうがいいです。
一握りの人だけが売れる世界
ここで一つ、覚えておかないといけないことがあります。それは、昔のように一握りの人だけが売れる世界から、世の中はどんどん変化していっているということです。
自分はずっと音楽活動をしていたわけですが、その中でずっと疑問に思っていることがありました。
「なんで売れるか売れないか、こんなに二極化しているんだろう」
「やりたい音楽をやりながら、普通のサラリーマンのような給与をもらっているアーティストがなんでこんなに少ないんだろう」
勿論、中には月40万くらいを稼ぎながら、音楽活動を続けている人もいます。でもそれすらも本当に限られた数しかいなくて、音楽プレイヤーを一つの仕事として位置付けるには、あまりにも格差がありすぎると感じてきました。
そうなると、やはりアーティストのみんなも「売れるための音楽」か「売れないけどやりたい音楽」かを迫られます。そして、「売れるための音楽」にシフトした人が、やりたくもないアイドル活動をしたり、本当はゴリゴリのロックがやりたいのに万人受けする恋愛ソングばかり歌っていたします。
そんな現実に嫌気がさして辞めてしまった人も多いのが、実状です。
SNSが世界を変える
ただ、SNSの存在により、世の中は変わりつつあります。情報発信元がラジオやテレビしかなかった時代だと、メディアの一方的な売り込みで一部の「売りたい商品」しか売れなかった時代から、個々が発信していくことによって、ニッチなジャンルの音楽に興味を持つ人が増えたり、芸能人じゃない一般の人でもスポットを浴びることができる時代になってきました。
一方的な情報を発信するメディアは、どんどん衰退しています。個人個人が情報を選ぶ時代になったということです。
天職と適職のバランス
ようやく、好きなことを一つの仕事とし、収入を得ることがしやすい時代になってきました。
だからこそ、「人生において心からやりたいと思うことは何か」「本気で楽しいと思えることは何か」を見つけること、そしてそれを発信していくことが大切だと言えます。
ただ、気を付けないといけないのは、そういう世界というのは「収入が不安定」ということです。こういうコロナの状況下で、収入が激減した人も多いでしょう。
だからこそ、自分のスキルを活かせる、適職という軸を持っておくことも、大切なんです。そうすれば、どのような状況になっても基本的には生活に困ったりすることはありません。
自分でいうと、音楽活動が天職、会社経営が適職だと思っています。ちなみに今はまだ音楽活動の本格的な再開はできていませんが、すでに動き始めています。
このように、やりたいことと、できることをバランスよくちりばめていくことが、充実した人生を送るにあたり、必要なことだということです。
【まとめ】
やりたいこと、自分ができること、この天職と適職の2軸をしっかり持つことで、より充実した人生を送れる、というお話をしました。
今の時代、どうすれば売れるかじゃなくて、やりたいことを突き詰めればいいと思います。そのうえで、適職というスキルも磨いておくことで、生活が安定し、より「やりたいこと」に費やす時間が増える。
そしたら、天職と適職のバランスを10:0から8:2⇒6:4⇒4:6というように、収入などの状況に合わせて変えていけば、家族との時間とか、プライベートなども充実させながら、無理せずやりたいことを長く続けていくことができます。