ルールを浸透させるには

経営者やリーダーとして、組織の文化やルールを作り、浸透させるのはかなりの労力が必要です。

今日は自分が実際会社経営で行っている、ルールや文化を落とし込む方法についてお伝えします。

 

ルールの本質を伝える

まず、ルールや文化を浸透させていくにあたり、非常に重要なのが「なぜこのルールを作ったのか」「なぜこの文化にしたいのか」ということをしっかりと伝えるということです。

頭ごなしに「こういうルールだから!」と言っても、最初は守っていたとしてもあとあと「なんでこのルールを守らなきゃいけないかわからない」となってきて、結局ルールを守らなくなってきてしまいます。

また、本質を理解させずにルールで縛ろうとすると、イレギュラーや特殊な状況になった場合に、誤った判断、行動をしかねません。どれだけルールを細かく決めても、規定のルールで判断できないようなイレギュラーな事象は発生し、「このときどうすればいいんだろう?」と思ったときに、本質を理解していればある程度正しい選択をすることができます。

また、決めたルールはいつ何時もそれが正しいとは限らず、状況に合わせて変化させる必要があるケースもあります。そういった際にも、本質を理解してもらうことで、良い意味でそのルールが本当に必要なのか、変化させる必要がないかどうか、ルールを守る側でも考えることができるようになり、意見をもらうことができます。

 

風化させない

災害が起きた際に、それを教訓にいつまた災害が起きても困らないように、災害を想定した備蓄や避難する場所へのルート確認、また無駄な電力を使わないように節約するなど、どれだけ大きな出来事から学ぶ大切なことも、時間が経つと風化してしまいます。

人は忘れる生き物。昔思い描いた大切な夢ですら、少しずつ忘れていきます。

勿論、ルールや文化も、一度伝えただけではどんどん風化してしまいます。なので、当たり前のことですが、「日々、言い続ける」ということが大切です。

「あれだけしっかり伝えたから大丈夫だろう」と過信してはいけません。どれだけ大切なことも、普通に毎日を過ごしていたら、忘れてしまうんです。

大切なことほど、耳にタコができるくらい毎日毎日言い続けましょう。これは恋人や配偶者に対して毎日「愛してるよ」と伝えることにも似ています。

別に一回言ったからいいだろうとか、何度も言ってると新鮮さがなくなるとか、ただの言い訳です。日々伝える努力をしましょう。

 

リーダーが率先して行動する

皆さんはこういう経験はないでしょうか?

「この人俺達にはこれはダメだ、こうしろっていう割に、自分はダメっていうことやってるし、やれっていうことやってないじゃん」と思ったこと。ありますよね。

これは自分も昔からずっと思っていたことで、ルールや文化を決める側の人や、落とし込む側の人が、そのルール・文化に沿った行動をしていないケースは、残念ながらよく見受けられます。

当たり前ですが、そのような状況では、ルールを守る側の人間としても、守る気になれません。

 

自分は、会社でごみが落ちていたら自分で拾います。ゴミがいっぱいだったらごみ袋を自分で変えます。勿論社長である自分がやるべきことは他にもっとあります。

でも、「ごみは溢れて居たら気づいた人が率先して入れ替えしましょう」とか「きれいな事務所を保つために、ごみが落ちていたら拾って捨てましょう」という文化を発信している自分がそれをやらずに、従業員にだけやらせるのは違うと思っていて、自分が自ら率先してやることで、「あ、本当にこういう文化を作ろうとしてるんだな」というのを背中で見せることができます。

実際のところは私がごみ袋を変えようとガサガサしていると「あー社長!僕がやります!」と、それを見た誰かがすっ飛んできて代わりにやってくれるんですが笑

 

【まとめ】

今回はルールや文化を浸透させる方法についてお話ししました。

・ルールの本質を伝える

・風化させないために言い続ける

・リーダーが率先してルールや文化に基づいた行動をする

この3点が大切です。特に経営者や役職者の方々は、参考にしていただければと思います。