話し方のプロが教える、YouTubeでの話し方講座 ~聞きやすい話し方~

ここ最近YouTubeでの配信を始めた人で、もっとわかりやすい、聞きやすい話し方にしたい、という人は多いと思います。

そこで今回は、10年間のコールセンターでの経験を活かし、聞きやすい、わかりやすい話し方についてお話しします。YouTubeを配信している人は勿論、仕事やプライベートの中でも人に何かを伝える際にも活用できるお話なので、より伝わりやすい話し方をしたい人は是非見ていただければと思います。

 

話し方の基礎

さて、さっそく本題ですが、まずは話し方の基礎の基礎からお話ししていきたいと思います。案外この初歩的な部分ができてない人が多いので、意識してしっかりできるようにしましょう。

 

point①:自信を持ってハキハキしゃべる

当たり前ですが、自信なさそうにボソボソ喋っている人の話は聞きたいとは思えません。自信満々に話すのはまた違いますが、堂々と胸を張って、一言一言をハキハキと話しましょう。正直なところ、話方に自信を持つには多くの人の前で話をする機会を増やすことしかありません。野球をせずに野球をうまくなることはないのと同じです。自ら積極的に話す機会を増やしましょう。

 

point②:声のトーン2段階UP、ボリュームは、1.5倍で話す

思っている以上に自分の声は低く、小さいということを覚えておいてください。高すぎるのは良くありませんが、トーンは普段の自分の感覚よりも2段階上を意識し、ボリュームは1.5倍で話す意識をしましょう。最初のうちは常に意識してトーンを上げ、ボリュームを上げるようにし、癖づけていきましょう。

 

point③:語尾上げ

語尾上げとは、、や。などの句読点があるところで、イントネーションを上げる手法です。極端に上げてしまうと逆に聞きにくくなってしまいますが、point②と同様、思ったより語尾が下がっていて、ボソボソっとした言い方になっている人が多いので、この語尾についても少し意識してあげてみるようにしてください。

例)今回お話ししているのはですね⤴ 、YouTubeでお話しする際に活用していただける内容ですので⤴、皆さん是非目を通してみていただければと思います⤴

※青文字のところをイントネーション上げて話す

 

point④:言い切りの言葉を使う

例えば、〇〇なので… とか、〇〇と思うんですけど… などのような、中途半端なところで言葉を終えてしまうと、テンポが悪くなったり、自信が無いように聞こえます。「です」「ます」「よろしくお願いします」というような、言い切りの言葉を使うことで、話の区切りができてテンポよく聞こえ、自信があるように聞こえます。

また、「~と思う」や「~くらい」というような、曖昧な言葉を多く使うのも良くありません。例えば、「恐らくこういう話し方をしたほうが伝わりやすいと思います」というような言い方より「こういう話し方のほうが伝わりやすいです」のほうが、自信があるように聞こえ、文章も短い為テンポも良くなります。ただ、曖昧な情報を断定するのはやめましょう。

 

 

上級者編

さて、ここからはもう少し踏み込んだ、上級者編についてお伝えします。ただ、この部分はあくまでも基礎ができたうえでのお話なので、まだ基礎の部分ができていない人は、まずは基礎部分から癖付けできるようにしましょう。

 

point①結論から話す

結局何を伝えたいのか、このゴールを先に伝えるということです。ドラマの古畑任三郎みたいに、犯人を先に見せ、そこから犯人捜しに迫っていく、みたいなイメージです。

結局何が言いたいのか、人によっては結論が見えてこない話し方をする人もいます。勿論手法によってあえて結論を先に出さずに話をするというものもありますが、意図的にやる場合以外は、結論から述べましょう。

✕悪い例:ちょっとノドが渇いてきて、今日結構暑いし、さっきなんか良さそうなお店があったんだけどさ、、

〇良い例:飲み物買わない?今日暑くてノド渇いてきたし、さっき良さそうなお店あったしさ!

 

point②:例え話を入れる

どれだけわかりやすく話をしていても、人によってはピンとこないという場合もあります。大事な話ほど、少し角度を変えて同じようなことを言うことで、「あぁ、そういうことか」と初めて伝わる場合があります。その一番良い方法は例え話を入れることで、具体例を挙げて説明してあげると、より分かりやすい話になります。例え話についても、日々情報をインプットすることを怠らず、言葉のレパートリーを増やしておくことが重要です。

 

point③:身振り手振りを入れる

ここまで話しておいて今更なのですが、YouTubeって意外と「音声無し」もしくは結構小さな音量で見ている人も多いです。そうなると正直声のボリュームとかトーンは関係なくなってくるんですが、そういった部分も加味して、身振り手振りを入れることで伝わりやすい話し方になります。大げさなジェスチャーは必要ありませんが、重要なポイントで少し手を動かしながら説明したり、喜怒哀楽を表情で表すなど、見た目にも変化があったほうが人を惹きつける話し方になります。勿論音有りで聞く人も多々いるので、ボリュームやトーンもしっかり意識しましょう。

 

普段から意識しておくこと

さて、初心者向け、上級者向けにポイントをいくつか話しました。最後に、わかりやすい話し方ができるようになるために、日頃から意識しておくべきことをいくつか挙げて終わりにします。

 

①結論から言う癖をつける

普段の会話以外でも、LINEやメールなどの際も含め、まずは「一番伝えたい部分、結論って何だっけな」を考え、そこから伝えるようにしてみてください。話し方というのは今まで何十年と癖ついてきてしまっているものなので、最初のうちは常に意識してやらないと、癖は治りません。

②ブログを書く

話をするという一つ前の行為として、思っていることを書き出す、というのも重要な行動の一つです。よほどのプロじゃない限りは、思い付きで話していてもまとまった話ができるわけはなく、まず自分が思い、感じたことを文章にするところからがスタートです。その文章がわかりづらければ、話したところでわかりづらい話し方になるのは間違いありません。

ブログを書くことで、わかりやすい文章を書く習慣を身に付け、今度はそれを言葉にしていくことでわかりやすい話し方ができるようになります。

③動画や文章を見て、何を伝えたいのかを考える

書くことよりもさらに一つ前の段階として、インプット、要するに情報を自分に取り入れるという行為がありますが、その際にもただ何となく文章を読んだり、ただ何となく動画を見るのではなく、この動画では何を伝えようとしているのか、この文章では何を伝えようとしているのかを考えながら見るだけでも変わります。その話のゴールが見え、そこに向かってどう話を持っていくのかを勉強し、それを自分に取り入れていくためにも、まずは考えることから始めましょう。

 

 

【まとめ】

今回はYouTubeや人前話す際に役立つ話し方のポイントについてという内容でした。

皆さんも今後YouTubeなどで配信をする際には、お伝えしたポイントを取り入れながら、より分かりやすい、伝わりやすい話し方を心がけてみていただければと思います。