クラウドファンディングの、その後

今日の話は、今増えてきているクラウドファンディングや先行販売についてです。

もしかするとある程度の批判がくるかもしれません。それでも、どうしても伝えたいことがあります。

 

 最近増えたクラファン

ここ最近、コロナの影響により経営が苦しくなったライブハウスや飲食店などが、こぞってクラウドファンディングや、チケットの先売りをしています。

この、クラウドファンディングであったり、チケットの先売りを使うということは全然いいことだと思ってるので、それ自体を否定する気はありません。

  

ただ、自分が思うこととして、お金集めるだけ集めておいて、結局立て直しが出来ずにお店が潰れ、リターンができなくなるっていうリスクを、どれだけのお店が考え、どれだけのお店がそうならないようにここからの対策を練り、実行しているのかがすごく気になります。

 

考えるべきこと

クラウドファンディングやチケットの先行販売は、寄付ではありません

ちゃんとリターンがあり、お金をもらった分の対価を何かしらの形で払っていく必要があるわけです。

しかも、忘れてはいけないのは、キャッシュフローがズレて、入金が前倒しになっただけであり、自粛あけて再開した際には、人は来るけど入金にならない(先行販売のチケットを使われる)とか、支出が増える(リターン品のコストがかかる)ということが起きるわけなので、シャカリキに努力して今まで以上の利益を作らないと、結局お店が回らなくなって潰れたり、リターンができなくなってしまいます。

 

自分もいくつかのクラウドファンディングへの支払いや先行販売を購入しましたが、ぶっちゃけ、寄付をする気持ちでやっています。実際、最悪リターンがなくてもいいや、とか、先行販売で買ったチケットは使わずに置いておこう、という人は多いと思います。

でも、それを当たり前として受け取るのは僕は違うと思っていて、それならもはやクラウドファンディングとか先行販売とかじゃなくて、寄付を募ったほうが潔いと思うし、クラウドファンディングなどの形を取ったなら、事業を継続し、利益を出し、リターンという約束を守れるように努力することは、絶対に必要だと思います。

 

厳しいことを言うようですが、人の善意に対し、約束を守る努力と、変化対応して新しい社会に適応していく知恵を身につける、それをして初めてクラウドファンディングや先行販売をやる資格があると思います。

 

厳しい現実 

でも、残念ながら、現時点でライブハウスやクラブなどは、再開の目処は立っていないし、今までのやり方では当面の間は利益を見込むのは難しいと思います。それを真摯に受け止め、新しい収益の仕組み、新しいビジネスへの取り組みをライブハウス、エンタメ業界はやらなきゃいけない。

そこに本当に危機感を持ち、集めたお金を有効活用し、事業を継続させ、約束を守る。

すごく難しいことですし、実際に自分が具体的な案を出せるわけじゃないので偉そうに言える立場ではないのはわかっていますが、この点だけはちゃんと理解したうえで、クラウドファンディングや先行販売などをやるほうがいい、と思っています。

 

【まとめ】

クラウドファンディングや先行販売自体にチャレンジすることは良いこと。でも、お金を集めているからこそ、約束を守る為の努力と、知恵を振り絞ってやらないと、支援者を裏切ることになってしまうというお話でした。

自分自身も、まだまだ大きな力があるわけじゃないですが、自分が経営する会社での雇用継続や経済を回すことでの社会貢献や、YouTubeやブログなどでのマインド、ノウハウの共有などを行って、早く日本や世界がまた活気付き、エンターテイメントが何の不安もなく行える世界になるために、少しでも貢献できればと思います。